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ゾルンホーフェンの化石(Solnhofen)
ドイツの三大産地の一つ


●ゾルンホーフェンの位置
南ドイツの一番大きいく有名な都市ミュンヘンはババリア地方(州)にあります。
ミュンヘンの北にニューレンベルグがあります。ミュンヘンとニューレンベルグとの中間に
人口数千人の小さい町ゾルンホーフェンがあります。起伏の多い、採掘場が多い町です。
ゾルンホーフェンには中生代ジュラ紀後期の(約1億5千万年前)の石灰岩が分布しています。
良質の石灰岩(limestone)は粒子の細かく硬いので古くから建材として使用されてきました。
この石灰岩はゾルンホーフェンやゾルンホーフェン石灰岩とよばれていました。
18世紀末にはゾルンホーフェンの石灰岩を活用した石版印刷の技法が開発されました。
リトグラフとよばれている方法です。明細に何枚ものプリントをするには微細粒子の硬い
ゾルンホーフェンの石灰岩が適していたといえます。

●始祖鳥の発見
建材としての石灰岩を採掘しているとき、あの有名な始祖鳥の化石が見つかりました。
始祖鳥以外にも、エビ、カブトガニ、トンボ、魚類などいろいろな化石が見つかっています。
始祖鳥が見つかってからゾルンホーフェンは建材の産地としてよりも、化石の産地として
世界中に知られています。ゾルンホーフェンでは世界の他の地域と比較して量的に多くの化石が
産出していませんが、化石の質は世界最高に属します。
中生代ジュラ紀後期のこの地域は、サンゴ礁などに囲まれたラグーン(礁湖)に堆積しました
酸素の少ないスポンジや珊瑚が多くある状態でした。酸素が少ないために腐敗の原因になる
細菌などが多くなく海から流れ着いた生物などが腐敗しないで良質の化石ができたといわれています。

●白ジュラの岩盤
ゾルンホーフェンの石灰岩が粒子の細かく硬い良質であるので、生物の痕跡(形状)がクッキリと
残っています。石灰石の岩盤が薄い厚さ(1cmから3cmくらい)で割り離すことができるので、
生物がサンドイッチのように二枚の岩盤にはさまれて見つかる場合が多くあります。従って、
一つの生物が二枚の相似のペアー(凹凸の一対)の化石として見ることができます。

●自由に発掘できるゾルンホーフェン
ゾルンホーフェンで誰でも発掘できる広大な石灰岩の壁があります。
この壁の下に立って見上げるとかなり高い絶壁に感じます。この壁の横幅も広いです。
足元を見ると、これまた広大な面積が多くの岩盤のかけらで覆われています。長い年月の間に
多くの人々がこの地で壁を砕いて採掘したことが容易に想像できます。
岩盤を砕いて採掘することは慣れていないと容易でないので、慣れていない人や子供達は足元にある
すでに誰かが採掘し砕かれた破片を再度確認して化石を探しています。

●質素で質・量で驚く博物館
ゾルンホーフェンには質素な博物館があります。門構えも、入り口も豪華ではありません。
中に入って驚きました。化石の量が多いこと、化石になった生物の種類の多いことには感動しました。


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